大腸CT検査

大腸CT検査とは

マルチスライスCTを利用した大腸検査法です。CT検査で得られた多くの画像から大腸専用の解析を行います。専用の3次元画像解析を行うことで、大腸全体をくまなく観察し、病変を発見することができます。大腸がんを心配されている方、大腸内視鏡が苦手な方など多くの方に、苦痛が少なく検査をして頂くことができます。

検査の特徴

長所

  • 感度と特異度が内視鏡の次に高い検査法
  • 全検査時間が10~15分程度で終わり短時間
  • 内視鏡の挿入がなく鎮静剤も不要なことから低侵襲で苦痛が少ない
  • 腸管前処置の軽減が可能
  • 腸管以外の腹部臓器の観察も可能

短所

  • 平坦ながんや小病変の発見は大腸内視鏡に劣る
  • 検査時の同時生検やポリープ切除は出来ない
  • CTによる放射線被ばくが生じる

大腸CT検査の実際例

当院では、医療機器整備の一環として、低被ばく技術搭載全身用コンピュータ断層撮影装置『GE製 Optima CT660 FD』を設置しています。

大腸CT検査にてS状結腸に10mm大のポリープ病変を認めた症例

こんな症状はありませんか?(大腸がんの代表的な症例)

  • 軟便や下痢が続く
  • 便秘と下痢を繰り返す
  • 吐き気、嘔吐を繰り返す
  • 痛みを伴う便秘
  • 便に出血がある
  • 便が細くなった
  • 家族に大腸がんになった人がいる
  • 便潜血検査で陽性だった

大腸CT検査のながれ

検査前日

前処置:腸管内の洗浄を行います。

  • 検査前日の朝・昼・夜に検査食を食べていただきます。
  • 検査前日の検査食に加え、朝・昼・夜食後に経口造影剤10gと水100mlの服用します。
  • 午後7時に下剤の服用も必要です。

検査当日

検査当日は食事を摂らずに来院して下さい。

大腸CT検査

  • 専用の検査着に着替えます。
  • 検査直前、肩に腸管の動きを止める注射を打ちます。
  • CT寝台上で肛門から炭酸ガスを大腸に注入し大腸全体を膨らませます。
  • CT撮影は、うつ伏せと仰向けの2方向を撮影します。
  • チューブを抜いたら検査終了。

※検査終了後、大腸内の炭酸ガスは、腸管に速やかに吸収されますので、お腹の膨満感が続くことはございません。

検査終了後

  • 画像解析装置のコロノグラフィーソフトにて画像展開解析を行う。
  • 約1週間後に検査結果説明

お問い合わせ

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  • 03-3876-1711(代表)
  • FAX: 03-3871-3626
  • 浅草病院 総合受付